持ち物を減らすのが好きな私ですが、実は手放しにくいものもあります。
それは、洋服です。
もちろん、落ちないシミがあったり、穴が開いてしまったり…そんな状態の衣類だったら「しょうがないな~」と、あきらめがついて、処分にも踏み切れます。
ただ、状態のよい、まだ着ることのできる衣類は、燃えるごみとして捨てることに、どうしてもためらいがあります。
もったいないと思ってしまうんです。
特に、現在小学生の娘たちの洋服は、購入した次の年には小さくなっていて着られないことも少なくありません。
「まだキレイで着られるんだけどなぁ…」と、思うことばかりです。
使わないのに、ただ家に置きっぱなしは、う~ん…。
それならば、どなたかにお譲りする?
服に限らずですが、人に物をあげるのはかなり慎重派な私です。
形として残る贈り物は、するのもされるのも苦手なので、自分が贈る際はもっぱら食べ物系です。
そんな私なので、子供服を知り合いに譲る…というのは正直、気が引けます。
その他にも処分に踏み切れないのが、私自身の洋服です。
若い頃に気に入って着ていた服や、「痩せたら着るぞ~!」と、思っていた服が意外とあります。
でも、30代になり年齢的に厳しいな~と思うデザインの洋服だったりするんですよね…。
自分は着られないけど、まだ着られる。
そんな捨てられない洋服たち、私は数年前からリサイクルに回すようにしていました。
そこで利用していたのが、「古着deワクチン」というサービスです。
内容がリニューアルしたこの古着deワクチンについて、実際に利用してみた感想、こうすると良いと思った点をまとめていきます。
「古着deワクチン」ってなぁに?
古着deワクチンとは、不要な衣類や服飾雑貨をリサイクルし、あわせてポリオワクチンの寄付もできる、2010年にリクルートライフスタイルの通販で開始された、お片づけサービスです。
私はこれまでに4~5回ほど、サイズアウトした子ども服・靴を中心に利用していました。
自分には必要無くなったけれど、まだ着られる状態の衣類って、どこのご家庭にもきっとあると思うんです。
すっきりさせたい気持ちはあるんだけど…。
と、どこか心に引っかかる存在になってしまうんですよね。
捨てるのはもったいない! でも誰かの役に立つのなら…と、潔く手放すことが出来てしまう、それが古着deワクチンなんです。
クローゼットの中をすっきりさせたい!と思っていても、いざ燃えるゴミとして処分するのはハードルが高い…
私もそうでした。
そんな方にこそ、おすすめです!
まだ先に使い道のある=リサイクルなら、洋服を手放す決心がきっとできると思います。
方法は、とってもシンプルです。
申し込んだ後は、中身を詰めて送るだけ。
とても簡単な流れなので、効率良く洋服を整理したい人に最適です。
また、洋服以外の靴やマフラーなどの装飾雑貨も一緒にリサイクルで送ることができるのも、うれしい点のひとつです。
以下、古着deワクチンのポイントを詳しく見ていきます。
新しくなった「古着deワクチン」何が変わった?
1. リニューアルにより価格が上がってしまいました
赤すぐネットという通販の終了(2017年9月)に伴い、サービスが終わってしまう予定だった古着deワクチンですが、販売が継続されることになりました。
定期的に利用していたので、続くことを知ったときはとてもうれしかったです。
ただ、大幅に変更となったことがあります。
それは、価格です。
変更前は、衣類を入れるダンボール不要の場合(自分で用意していました)で、価格が756円+送料540円(税込)のときがありました。
今までも何度か価格が変わるときがあったように思いますが、送料を含めても、高くて最大で2,000円(ダンボール付き)くらいと、記憶しています。
それが、新・古着deワクチンだと3,300円(税込)に変更になりました。(伝票などの回収キットが届きますが、それが送られてくる送料は0円となっています。)
価格が上がってしまった理由について古着deワクチンのサイトには、配送費の値上がりにより、どうしても価格を上げざるを得ない状況だったと、掲載がありました。
残念ですが、仕方ないですね。
シーズンの変わり目など洋服を見直す機会には、やはり私にとって外せないサービスなので、これからも利用は続けていくつもりです。
2. 送ることのできる品目が増えました
今まで送ることのできたものは、衣類全般・靴、バッグをはじめ様々な服飾雑貨などでした。
以前の古着deワクチンでも、かなり幅広く色々なものを送ることができていたのですが、新しいサービスではさらに取り扱い品目が増えています。
- 贈答品のタオル類、寝具(シーツや毛布のセット、バスローブ) 未使用品に限る
- ランドセルやスーツケースも専用回収キットに入るものであればOK
次回以降、送れるものがあれば、上記のものも送ってみようと思います。
3. ダンボール→厚紙の袋へ変更
注文すると以下のものが届きます。
ちなみにこちらは、ポスト投函のネコポスで配達されます。
↑ 約幅30.8×奥行22.5×高さ2.5cmの薄型の段ボールで送られてきます。
「専用回収キット」は、箱とほぼピッタリのサイズに折り畳まれた状態で届きます。
※リサイクル品を送るための梱包材ですが、以前は普通の段ボールが使われていました。
それがリニューアル後、「専用回収キット」という大きな厚紙の袋へ変更されました。
(現在は、段ボールで送ることはできませんので、専用回収キットを紛失しないように注意が必要です。)
↓ 丁寧な説明書も付いています。
この専用回収キットを広げていきます。
.
広げましたが、口が閉まっているので、この状態だと入れずらいです。
説明書にもありますが、まず最初に中を広げる前に折り筋をつけます。
確かに折れ筋を付けなくても、洋服を入れれば形になっていきます。
でも、最初に形を整えることで、スペースの無駄を無くし、多くの衣類を入れることができるようになります。
逆さにしても自立して立てるくらいしっかりと線をつけていきます。
これなら中身も詰め込みやすいです。
サイズ的には、ほぼ160サイズ。
変更前も、規定のサイズは、ダンボール160サイズ以下だったので、送れる量は以前と同じです。
ただ、ひとつ、心配な点があります。
それは、強度です。
率直な意見を言うと、
「なんか薄くない? 大丈夫?」
というのが、私の第一印象です。
↑ 袋の構造は、二枚重ねで補強されています。
ものすごく薄っぺらいわけではないのですが、ダンボールと比べるとやはり強度は劣るのかな…と少し不安も感じます。
中身を大量に入れたり、重いバッグを入れたりする場合は、注意が必要かもしれません。
…と思っていましたが、大丈夫!!
「25kg程度までは問題なく耐えられます。」
との、説明書きを発見しました。
25kgって、ほぼ子供1人分の重さと一緒ですよね。
それに耐えられるなんて、見た目よりもだいぶ丈夫に出来ているようです。
安心して、たっぷり中身を詰め込んじゃいましょう!
☆そのほか疑問に思うことなど古着deワクチンについてのよくある質問はこちらでご確認ください☆
専用回収キットに詰めてみます
今回、送るもの。
(2018年3月)
[洋服]
- ベビー服 約20点
- 子ども服 サイズ110~120cm 約20点
- 紳士服&婦人服 5点
[キッズ靴]
- スニーカー 1点
- ブーツ 1点
- スノーブーツ 1点
[キッズ服飾雑貨]
- 帽子
- マフラー
以上を詰めてみましたが、なかなかスペースが埋まりません。
専用回収キット、160サイズなのでかなりの量が入ります!
普段からクローゼットや洋服ダンスの中を整理・処分している習慣のある人は、満杯にするのは容易ではありません。
それくらい大容量です。
でも、実際に詰めてみると予想していたよりもだいぶ埋まらないことが、経験上とても多いです。
そして、家の中の不要なアイテムをもっと見つけ出す必要に迫られます…。
実は、古着deワクチン、注文後約3ヶ月以内に送らなくてはなりません。
3ヶ月あるから大丈夫!と思いがちですが、「不要品を見つけ出す3ヶ月」となると、意外とあっという間なんです。
期間のギリギリになって送ったことも、実際ありました。
私のように焦ってしまうことのないように、不要品は注文前に集めて用意しておくのがベストです。
さて、今回に関しても、なかなか埋まりません。
そこでさらにスキーウェアや手袋など使わなさそうなものを数点、探し出して詰めました。
入るスペースまだ余裕があったのですが、我が家の現在の不要な衣類は、ここまでです。
しっかりガムテープで封をして完成です。
開け口をグシャッと適当に閉じてしまうと、ガムテープが張りずらく、輸送中に封が開いてしまう可能性があります。
そうならないために丁寧に折り畳んで、しっかりテープで固定するのがいいと思います。
また、回収キットの側面に、このような注意書きも載っています。
洋服のポケットの中やバッグの中など、気づかずに必要なものを入れてしまっていないか、よく確認してから送るようにしましょう。
「まさか入ってるわけないよね」と思いつつも、念には念をで、ぜひ見てみてください。
専用回収キットに詰めてみます リベンジ編
2018年3月の古着deワクチン、自己評価は70点でした。
当時はどうしてもほかに不要なものが見当たらなくて、回収キットのスペースがまだ少し残っているのにも関わらず、発送してしまいました。
不完全燃焼です。
そんな経験を活かして、2年たった今、またチャレンジします。
今回、送るもの。
子供服を中心として、服飾雑貨も入れて約40点
前回、不要品が足りなかったため、今回は少しずつ準備をしてきました。
我が家の、普段使っていない一室。
そこにたたずむ段ボール。
ここに不要になった洋服類を集めて保管していたのでした。
段ボールのサイズは、もちろん回収キットとほぼ同じ160サイズを用意しています。
そして、この段ボールいっぱいにアイテムが揃ったので、満を持して臨みます!
今回は、ひょっとして入りきらないんじゃないのかな?
集めすぎかも?とも思ったくらいなので、キッチリ無駄なく詰められるようにまずは回収キットを横にして中身を入れてみます。
ひとつひとつ丁寧にたたんで、敷き詰めました。
こうすれば、土台が出来上がるので、その後の詰め込みが簡単です。
次はアウターなどのかさばるものを重ねて入れていきます。
用意したアイテム入れ切ったあとで、なんとまだ高さ10cmほどの余裕が…。
入りきらないという不安が、一気に解消されました。
回収キットの形状が、横に膨れ上がるためでしょうか?
更にここで「こちらの線まで詰められます」という目安の表示まで、試しに入れてみました。
そして線で折ってみると…
口が閉じられなくなってしまうので、ご注意ください。
中身は、「こちらの線まで詰められます」の、10cmほど下までがおすすめです。
それでも、160サイズと同程度は詰められますのでご安心を。
5.集荷に来てもらえることは変わりません
日頃、ここまでまとまった衣類を持ち運ぶことはあまりないと思いますが、すごく重くなります。
佐川急便さんによる集荷が可能です。
玄関に近い場所で荷造りするのもおすすめです。
まとめ
サービス終了の知らせが届いたとき、すごく残念に思った「古着deワクチン」。
今こうして継続され、利用できることがとてもうれしいです。
価格が上がってしまったり、ダンボールの使用が出来ないなどの変更点は、ありました。
でも、ポリオの寄付、またリサイクルした物が開発途上国での雇用の促進につながること、このような社会貢献ができる素晴らしい取り組みであること、それは以前と変わっていません。
洋服の整理、断捨離が本当にはかどります!
興味を持たれた方、ぜひご活用ください。
途上国で古着が余っているという情報もあるのでどうしたものかと思っていたのですが、値段が徐々に上がって来ているということを聞いて時代に合わせてあるんだろうなと安心しました。とてもきれいな状態の商品を送られている事も好感を持ちました。私も長年貯めて来ている捨てきれない、でも品質は良いものをこのシステムを利用してみようかと思います。丁寧な投稿ありがとうございます。
鳥街ねこさん
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。
古着でワクチンに、賛同して始めたいと思いますが、連絡先とか規約が、よく分かりません。教えて下さい。
西山さん
コメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
ご質問の件ですが、古着deワクチンのサイト内の「お問い合わせ」または、「コールセンター」にて、連絡がとれるようになっております。
公式サイトでは「よくある質問」や、利用方法の一連の流れも細かく説明されておりますので、あわせてご確認いただけますと幸いです。
→古着deワクチン